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2007年07月01日 08:12

VOL 1

黒酢農法ブランドを立ち上げる人々


 人間にやさしい玄米黒酢なら、農作物にも優しいはずだと、考えた人がいた。新潟に本社をおく、石山味噌醤油株式会社の社長だった石山謹治(当時)さんだ。もう10年前のことである。この黒酢農法というひらめきが、やがてスローなビジネスとなって、開花していくことになる。
  黒酢農法とは、希釈した玄米黒酢を農作物に散布し、農薬や化学肥料を大幅に減らす農法である。玄米黒酢がもつパワーが作物を元気にさせて、食味もアップさせるのだ。
  石山さんは「作物だって健康志向 黒酢散布農法」というキャッチフレーズを考え出し、関係各所に普及を働きかけている。しかも新潟大学との共同研究の成果がデータとして表れ、よりたしかな農法の位置づけをなしている。  
  当初はこの農法も信用されず、圃場での採用には苦労することになる。それでもJAを仲介とした米作のグループにアプローチをかけ、3,4年かけて徐々に採用されるまでになった。



現在、この農法で栽培が進められているのは

1、コシヒカリ(新潟、佐渡)
2、あきたこまち(大潟村)
3、酒米の五百万石(新潟)
4、古代米(山谷)
5、こがね餅(新潟)
6、枝豆(新潟、中国、韓国)
7、野菜類(白根、亀田)
8、果物類(白根、亀田、三条)

など確実に広がりをみせている。
  しかも作物の栽培だけではなく、環境と人間にやさしい「黒酢農法ブランド」としての総合展開にまで、視野を広げているのが特徴だ。中国や韓国の海外からもオファーが来ているという。
  黒酢農法のコシヒカリは、通販の商材、味噌や酢の原料、飲食店の竃家のおむすびなどに展開されて好評を博している。酒米の五百万石は、新潟の蔵元3社(新潟銘醸、白龍酒造、北雪酒造)の連合ブランド「黒酢農法のお酒」として独占的に製造販売されている。
  こがね餅は大手のきむら食品(株)の切り餅として、限定販売されている。さらに古代米はおむすびや日本酒の原料米として、付加価値を高めた使い方がされている。 いうなれば「黒酢農法」というプレミアムを中心に、様々な商品がかたまりとして生産販売されているのだ。しかも安心と安全を求める消費者にとって、この黒酢農法での栽培農産物は、きわめて好評だという。新潟の地域ブランドとして、活躍してほしいものだ。